Jobber、Housecall Pro、ServiceTitanは、どれも訪問サービスの予定、現場作業、請求をつなげて管理できるツールです。役割が似ているため、初めて比べるときは違いが分かりにくいかもしれません。
3つを分けるのは、どこまでの業務を1つのツールで扱うかです。小規模な事業の日常業務をまとめたいのか、成長するチームの配車や定期契約まで管理したいのか、複数の拠点や設備、材料の購買まで扱うのか。求める範囲によって、選ぶツールは変わります。
比べる順番は、まず自社の事業規模、次に受付から決済までのどこまでを任せたいかという業務範囲。この2段階で見ると整理しやすくなります。
小規模のホームサービスで、依頼、見積、訪問、請求、決済の流れを1つにまとめたいならJobberが合います。配車や定期保守、材料管理へ段階的に広げたいチームならHousecall Pro。複数拠点や設備、購買を含む広い業務を管理する工事・サービス事業者ならServiceTitanが有力です。
Jobber
こんな人に
小規模事業で、見積から決済までの基本の流れをつなぐ
Housecall Pro
こんな人に
個人事業から成長するチームで、配車・定期保守・材料を管理する
ServiceTitan
こんな人に
住宅・商用の工事やサービスで、作業指示・資産・在庫・複数拠点まで扱う
| 比較項目 | Jobber | Housecall Pro | ServiceTitan |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | 小規模のホームサービス事業者 | 個人事業から成長中のホームサービスチーム | 住宅・商用の工事、サービス事業者 |
| 依頼の受付 | Webフォーム、オンライン予約、顧客ページ | GoogleやWebサイトからのオンライン予約 | 電話受付、オンライン予約、見込み客管理 |
| 予定・派遣 | 予定とチームの訪問管理 | Basicから予定・派遣、上位プランでルート機能を追加 | 派遣ボード、ルート計画、作業員の位置把握、追加の高度機能 |
| 現場作業 | iOS・Androidで予定、作業内容、見積、請求、決済 | iOS・Androidで予定、見積、価格表など | iOS・iPadOS・Androidで作業員の現場業務 |
| 管理範囲の特徴 | 依頼、見積、作業、訪問、請求を一連で管理 | 作業単位の材料、定期保守契約、配車機能を用意 | 作業指示、資産、保守契約、在庫、発注、複数拠点まで対応 |
Jobberの特徴は、依頼から見積を作り、承認されたら作業と訪問予定に進み、最後に請求・決済までつながることです。顧客は専用ページから、依頼、見積の承認、予約の確認、請求の支払いまで行えます。
現場でも見積、請求、決済を扱えます。たとえば作業員が現地で追加作業の見積を作り、承認後の請求までを途切れさせたくない場面に向いています。
一方で、商品・サービスの価格表は見積や請求で使い回せますが、倉庫ごとの在庫数を管理する仕組みと同じものとは考えないほうがよいでしょう。在庫や購買を細かく扱いたい場合は、ServiceTitanとの差が大きくなります。
Housecall Proは、予定、派遣、見積、請求、決済といった基本業務に加え、チームの成長に合わせて管理範囲を広げられる構成です。最も安いBasicから予定・派遣を使え、Essentialsでルート機能、Maxでルート最適化が加わります。
定期保守については、訪問頻度、定期作業、自動通知、継続請求を管理できます。材料についても、作業ごとに調達元、購入状況、仕入先を記録できます。作業件数が増えてきて、担当者の移動経路、定期訪問、材料の手配を同時に見直したい。そんな場面で検討しやすい選択肢です。
ServiceTitanは、住宅と商用の工事・サービス事業者を対象とした、業務範囲の広い基盤です。電話受付やオンライン予約から、派遣、現場作業、見積、請求、決済までをつなげられます。
商用サービスの業務では、作業指示、資産(顧客先の設備)、保守契約を組み合わせて管理できます。さらに在庫、発注、車両への部材の補充、複数拠点の状況把握も確認できます。現場一件ごとの進行だけでなく、組織全体の運用をまとめたい場合に向いています。
受付から決済までの基本の流れは、3製品ともカバーしています。ですから「その機能があるか」で比べても差は出ません。違いが出るのは、受付の窓口、派遣の調整、現場で扱う情報、作業が終わったあとの管理を、それぞれどこまで求めるかです。
Jobberは、見積の承認から作業、請求への連続性が分かりやすい構成です。Housecall Proはその流れに、プランに応じてルート管理、定期保守、材料管理を足せます。ServiceTitanは、作業員の派遣に加えて、資産や保守契約、在庫・購買、複数拠点の管理まで広げられます。
現場の通信が不安定な場合は、オフラインで使える範囲も見落とせません。Jobberはメモや添付ファイル、作業時間のタイマーを一部オフラインで扱えます。Housecall Proは、あらかじめ端末に保存された作業内容などを閲覧できますが、未保存の作業は開けません。ServiceTitanは作業状態、時間、署名、写真、見積などをオフラインで保存できる一方、発注や在庫状況などには接続が必要です。
JobberのCoreは1ユーザー向けで、契約期間の約束がない月払いが月額49米ドル、年額一括払いの場合の月額換算が29米ドルです。Housecall ProのBasicは1ユーザーを含み、月払いが月額79米ドル、年払いの月額換算が59米ドルです。
ただし、この2つはどちらも1人向けの入口の価格です。上位プランに含まれる人数や機能は製品ごとに異なるため、入口の価格だけでチームで使ったときの費用は判断できません。
ServiceTitanにはStarter、Essentials、The Worksの3つのパッケージがあり、作業員単位の個別見積もりとなるため公開金額はありません。人数、必要な機能、追加する機能をそろえた条件で見積もりを取る必要があります。
注意
料金と対応地域は2026年8月5日に確認した公式情報に基づくグローバル参照で、日本向け料金ではありません。3製品とも日本向けの円建て料金は確認できていません。Housecall ProとServiceTitanは公式規約上の対象地域にも条件があるため、契約可否、決済機能の対応地域、税金、最新価格を導入前に確認してください。
Jobberを選びやすいのは、小規模のホームサービスで、依頼から最終的な決済までを一連の業務として整えたい場合です。倉庫別の在庫管理や複数拠点をまたぐ管理よりも、毎日の作業の流れを優先するときに向いています。
Housecall Proは、個人事業から始めて、チームの人数や訪問件数が増えるなかで、ルート、定期保守、材料の手配を管理したい場合に合います。必要な機能がどのプランに含まれるかも、あわせて確認しましょう。
ServiceTitanは、住宅と商用の両方を扱う事業、複数拠点、設備単位の保守、在庫・購買まで管理したい場合の候補です。導入前に、現場だけでなく、受付、派遣、購買、管理部門が同じ情報を共有する必要があるかを確認すると、これだけ広い機能範囲が本当に必要か判断できます。
Q.3製品とも見積から決済まで使えますか?
A.3製品とも見積、請求、決済の機能を確認できます。ただし、決済の手段、対応地域、必要なプランは製品ごとに異なるため、利用地域と契約条件を含めて確認してください。
Q.通信のない現場でも使えますか?
A.一部は使えますが、範囲が異なります。Jobberはメモ、添付ファイル、タイマーなど。Housecall Proはあらかじめ保存された作業内容など。ServiceTitanは作業状態、時間、署名、写真、見積などが対象です。現場で必ず使う機能がオフラインの対象に入っているかを確認しましょう。
Q.日本で契約できますか?
A.2026年8月5日時点で、3製品とも日本市場向けの公式料金は確認できていません。Housecall Proの規約は米国・カナダの利用者向けとしており、ServiceTitanも米国・カナダ向けの利用を想定しています。Jobberも日本市場での公式対応を確認できていないため、契約前にそれぞれの提供対象を確認してください。
Q.料金が公開されていないServiceTitanは、どう比べればよいですか?
A.ServiceTitanは作業員単位の個別見積もりです。他の2製品と比べるには、利用人数、必要な機能、追加する機能をそろえた条件で見積もりを取り、同じ条件同士で並べる必要があります。
確認日: 2026-08-05(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Jobber
Housecall Pro
ServiceTitan